
|
第8回水戸短編映像祭
2004年9月18,19,20日
会場:水戸芸術館ACM劇場

オープニング招待作品「犬猫」 性格は正反対。好きなものはいっしょ。 |
東京近郊、静かな街の一軒家。幼なじみながら、あまり仲がいいとは言えないヨーコとスズがふたり暮らしを始める。恋愛や生活リズムのズレからふたりの距離は微妙に近づいたり離れたり……。
これまでTVを中心に活動してきた榎本加奈子が、印象をガラリと覆し、うまく自分を出せずにいる不器用な女の子・ヨーコに挑戦。スズには、モデルを始め様々なフィールドで活躍している藤田陽子。少しテキトーでいて憎めない天真爛漫なスズを自然体で演じています。また、忍成修吾、小池栄子、西島秀俊といった役者たちの新たな表情も見逃せません。

監督・脚本・編集:井口奈己 【2004年/日本/35mm/カラー/スタンダード/94min】
出演:榎本加奈子、藤田陽子、小池栄子、忍成修吾、西島秀俊
製作:東京テアトル、ケイブ、ビターズエンド、クロックワークス 配給:ビターズ・エンド
主題歌:湯川潮音「うしろ姿の人」
ゲスト:井口奈己(映画監督)・榎本加奈子(女優)・藤田陽子(女優・モデル)
|
 |
井口奈己(いぐちなみ)/映画監督
67年東京生まれ。20才でイメージフォーラム付属映像学校に入学。情報誌の記事をキッカケに、自主映画をはじめとするさまざまな映画の現場に参加するようになる。8mm版『犬猫』はシナリオを書いて映画を撮った初めての自主作品。PFFアワード2001入選、企画賞(TBS)を受賞。その後、日本映画プロフェッショナル大賞・新人賞を受賞した。 |
 |
榎本加奈子(えのもとかなこ)/女優
80年東京生まれ。95年、TVドラマ「家なき子2」でデビュー。ドラマ「おそるべしっっ! 音無可憐さん」「P.A.プライベートアクトレス」で一躍人気爆発。代表作に、ドラマ「可愛いだけじゃダメかしら?」「小市民ケーン」「ゴールデンボール」、映画『ときめきメモリアル』(菅原浩志監督)、『サラリーマン金太郎』(三池崇史監督)など。昼のドラマ「虹のかなた」が放映中。 |
 |
藤田陽子(ふじたようこ)/(女優・モデル)
80年奈良県生まれ。99年には歌手としてCDデビュー。女性ファッション誌などでのモデルの仕事を経て、女優の道に。映画『模倣犯』(森田芳光監督)、『犬と歩けば』(篠崎誠監督)、vodafoneや日本マクドナルドなどのCMなどで活躍。最近の活動は、映画『茶の味』(石井克人監督)のエンディング曲を作詞し、歌っているほか、映画『D.P』(千葉誠治監督)に出演。
【公式HP】http://www.fujitayoko.com/ |
招待上映部門「CMの現在」 ここに来ればCMのいまが分かる! |
サントリーBOSSやセブンイレブンなど多くのCMを手がける澤本嘉光。ANAや明治乳業など話題のCMを次々に手がける権八成裕。CM業界でも稀代の才能を発揮している両氏の作品を、トークショーを交えながら上映。

上映作品:澤本嘉光/権八成裕映像作品
ゲスト:澤本嘉光(CMプランナー)・権八成裕(CMプランナー)
特別ゲスト:岡田薫(女優・タレント)
|
 |
澤本嘉光(さわもとよしみつ)/CMプランナー
66年長崎生まれ。東京大学文学部卒業後、電通に入社、クリエーティブ局へ配属。以後CMプランナー。サントリーBOSS仕事中休憩中、モルツ、Latte Latte、トリス、全日空、WOWOW、KDDI、セブン−イレブン、ロッテ、TMレボリューションビデオクリップ、などを手がける。 |
 |
権八成裕(ごんぱなるひろ)/CMプランナー
74年生まれ。慶応義塾大学環境情報学部卒業。電通入社一年目にして別冊宝島のCMで朝日広告賞グランプリ受賞。サントリー/BOSS(ウエスタン浜崎あゆみ)、CHEMISTRYの角瓶、ムービーau夏(竹野内豊、仲間由紀江、菊川怜)、ANA/SMAP「沖縄の歌〜THIS IS BEACH」、明治乳業/おいしい牛乳シリーズ、など。 |
 |
岡田薫(おかだかおる)/女優・タレント
78年大阪生まれ。O型。TVやCMを中心に活動。主なCM出演に「ちふれ美容液」ちふれ化粧品(03年)、ロート製薬、ミニストップ、JAL、TVではTBS「世界ふしぎ発見」ミステリハンター(00年)などがある。また近作では、NHK公共料金ショートドラマ「月、あるいは、父」(04年)などがある。
【公式】HP http://www.box-corporation.com/ |
招待上映部門「ヒロ杉山と箭内道彦」 この2人無限大! |
[エンライトメント]のヒロ杉山。水戸ではお馴染みの[風とロック]の箭内道彦。アートからCMなどのビジネスシーンまで、幅広い分野で異彩を放ちまくる2人のクリエイター。予測不可能、空前絶後、抱腹絶倒、才能∞。

上映作品:ヒロ杉山/箭内道彦映像作品
ゲスト:ヒロ杉山(イラストレーター)・箭内道彦(クリエイティブディレクター)
|
 |
箭内道彦(やないみちひこ)/クリエイティブディレクター
64年生まれ。東京芸術大学卒。博報堂を経て03年『風とロック』設立。広告キャンペーンから、ショートフィルム、商品企画など幅広いクリエイションを手がける。森永製菓/ハイチュウ、TOWER RECORDS/NO MUSIC,NO LIFE.など。ショップ・ギャラリー・オフィス混在スペースを原宿にオープン。「風とロック」本発売中。「風とロック」ON AIR中(東京エフエム・毎週金曜26時)。 |
招待上映部門「新サイボーグしばたっ!!」 伝説のアイドルドラマ再び! |
『サイボーグしばた』は01年にテレビ東京系の深夜番組「アイドルをさがせ!」内で放映された全9話のショートムービードラマ。メンバーやファンから熱い要望を受け、2年半ぶりに制作された続編が本作。前回のメロン記念日に、「モーニング娘。」から石川梨華と紺野あさ美、「カントリー娘。」からは里田まいが加わって、ドタバタ感とシュールさが前作以上に倍増!

上映作品:新サイボーグしばたっ!!
ゲスト:おおなりてつや(映像遊び人)・メロン記念日
|
 |
おおなりてつや/映像遊び人
72年広島県出身。95年に上京、NHK関連の番組などを制作するかたわら、00年にお笑いインディーズムービー『スターブレイザー大作戦』を発表。この作品の評判をキッカケにミニドラマ『サイボーグしばた』の監督に抜擢される。現在、エス・エス・エム所属。 |
 |
メロン記念日(めろんきねんび)
「第2回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」で約4000人の中から選ばれた4人組。00年2月「甘いあなたの味」でデビュー以降、ミュージカルへ出演、シャッフルユニットへの参加、ドラマ出演、と、新しいジャンルにも積極的にチャレンジ中。
左から、村田めぐみ、81年宮城県出身O型。柴田あゆみ、84年年神奈川県出身O型。斉藤瞳 、81年新潟県出身A型。大谷雅恵、82年北海道出身O型。
【公式HP】http://www.helloproject.com/melon/ |
特別企画上映「be found dead」 宮沢章夫初監督作品! |
「静かな演劇」ブームを巻き起こし、紙メディアからは名エッセイストとして注目される作家・演出家、宮沢章夫。時代を独特の感覚で斬り取る才人が、初めて臨んだ監督作品を上映。さらにスペシャルなゲストが登場して、演劇と映画シーンの新しいうねりを探るトークも展開。

死体が発見されたとき、語られるのは「死んだ者」であり、その死因や、あるいはそれが殺人なら犯人を探すのはよく知られた物語だ。だが「発見者」のことは多くは語られない。語られたとしても発見が完結したところで「発見者」はその役目を終える。『be found dead』は「発見者」をめぐる五つの物語だ。発見者はいかにして生きてきたか。その日、発見者はなにを求めていたか。なにが発見者を「死体」に呼び寄せたのか。それは単なる偶然だっただろうか。なにかによって「発見」がうながされたのかもしれない。就職活動をしに東京に出てきた女がいた。エロ雑誌を手に入れたいが勇気が出ないまま、本屋を転々とする中学生がいる。どうしても死体を発見しなければならない者たちもいたし、死体がすぐそばにあるのに気がつかないごく平凡な日常がある。「死体発見」にいたる五つの物語は、遊園地再生事業団新作公演『トーキョー/不在/ハムレット』の予告篇ともいうべき映像作品である。物語のなかではいつだって、「死体」は誰かに発見される。
上映作品:「be found dead」
ゲスト:宮沢章夫(劇作家・演出家・作家)・松尾スズキ(作家・演出家・俳優)
|
 |
宮沢章夫(みやざわあきお)/劇作家・演出家・作家
56年静岡県生まれ。多摩美術大学中退。80年代半ば、ラジカル・ガジベリビンバ・システムという集団名で、CITY BOYS、竹中直人らとともに、舞台活動を開始。90年、遊園地再生事業団として活動開始。朝日新聞連載『青空ノート』をはじめ、エッセイも多数執筆。著作に『サーチエンジン・システムクラッシュ』(文藝春秋)、『よくわからないねじ』(新潮社)、『牛乳の作法』(筑摩書房)などがある。
【公式HP】http://www.u-ench.com/ |
 |
松尾スズキ(まつおすずき)/作家・演出家・俳優
62年、福岡県出身。88年に「大人計画」を旗揚げ。97年、「ファンキー!」で第41回岸田國士戯曲賞を受賞。01年には第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。舞台以外にもテレビドラマ・CM・映画への出演やシナリオ・エッセイ執筆など活動は多岐にわたる。また、初監督作品となる映画『恋の門』が今秋公開。
【公式HP】http://www.matsuosuzuki.com/ |
特別企画上映「シラレゾGP」 あなたが知らない映像をどうぞ。 |
PR、メッセージ伝達の効果的な手段として、さまざまな団体や個人がこぞって映像を発信している。しかし真摯に作られたはずの映像も、当人以外から観ると、理解しづらい、ときに、笑えるものになっていることはよくあることだ。人目につかない、が、実存する映像を集め、ツッコミをいれながら上映・進行し、[シラれざる映像のレゾンデートル(存在理由)]にスポットを当てる。映画雑誌「ピクトアップ」連載記事との連動企画。
 
理容・中川 床屋のライブカメラより 「葬送の自由を進める会・7年の歩み」
上映作品:シラレゾ映像を上映しながらのトークショー
ゲスト:リリー・フランキー(イラストレーター)・山田広野(活弁監督)・タシロアキラ(ライター)
|
 |
リリー・フランキー(りりー・ふらんきー)/イラストレーター
63年、福岡県出身。イラストレーターだけでなく、エッセイストとしてなど、活躍。主な著書に「美女と野球」(河出書房新社)、「ボロボロになった人へ」(幻冬舎)、「おでんくん1・2」(小学館)、「マムシのanan」(マガジンハウス)。【公式HP】http://www.lilyfranky.com |
 |
山田広野(やまだひろの)/活弁監督
自作の映画に自らが活弁をつける現在のスタイルを98年より確立。01年中野武蔵野ホールにてレイトショーを行い、戦後初の活弁映画7日間連続上映という記録を打ち立てる。以後テアトル新宿における前人未到のオールナイト活弁上映の立ち見興行を経て、満員御礼が恒例に。
【公式HP】http://www.katsuben.net/ |
 |
タシロアキラ(たしろあきら)/ライター
74年生まれ。[シラレゾ]の発見者でもある、教育系出版物で活躍するライター。「シラレゾ〜知られざる映像、そのレゾンデートル〜」をピクトアップ誌に連載執筆中。ドラえもんの好きなエピソードは『台風のフー子』。 |
特別上映企画「画と音/曽我部恵一と映画の泡」 |
映画と音楽には共通する部分が多い。それは今までの歴史が物語っている。にもかかわらず、これまで映画祭で[映画]と[音楽]を対等に鑑賞できることは少なかった。この企画は、映画祭の中で[映画]と[音楽]を見事に融合する試みである。また、曽我部恵一が監督をしたショートフィルム*も上映する。
1部:音楽パート(アコースティックライブと映像)
2部:トークライブ(曽我部恵一×奥原浩志)
ゲスト:曽我部恵一(ミュージシャン)・奥原浩志(映画監督)
|
 |
曽我部恵一(そかべけいいち)/ミュージシャン
71年8月26日生まれ。乙女座。AB型。90年代よりサニーデイ・サービスとしてバンド活動後、01年のクリスマスに同時多発テロを歌った「ギター」でソロ・デビュー。好きな食べ物はカレーライス。好きな音楽はエリック・サティからパンクまでと幅広い。04年秋公開予定の『青い車』で音楽を担当する。
【公式HP】http://www.sokabekeiichi.com/ |
 |
奥原浩志(おくはらひろし)/映画監督
68年生まれ。93年頃から自主映画を作り始める。99年、PFFスカラシップ作品『タイムレス メロディ』(釜山国際映画祭グランプリ)が初劇場公開作品。01年、『波』(ロッテルダム映画祭NETPAC賞)公開。04年秋、『青い車』公開予定。 |
|