2023年10月8日(日)
D プログラム 11:00~12:39『ケイコ 目を澄ませて』1,500円
16mmフィルムから溢れ出す、街を漂う匂い、降り注ぐ光の粒、ケイコの心が軋む音。
観る者の心をつかんで離さない、感覚を研ぎ澄ます映画体験。
2022年/日本/99分/ヨーロピアンビスタ/カラー
監督:三宅唱 脚本:三宅唱 酒井雅秋
原案:小笠原恵子『負けないで!』(創出版)
撮影:月永雄太
出演:岸井ゆきの 三浦誠己 松浦慎一郎 佐藤緋美 中島ひろ子 仙道敦子 三浦友和 ほか
嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえない。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。母からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書きとめた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す……。
本作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て『きみの鳥はうたえる』(2018)の三宅唱が新たに生み出した物語。
主人公・ケイコを演じた岸井ゆきのは、厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開く。
E プログラム 13:30~16:45『RRR』応援上映!1,500円
(前説&途中休憩10分あり)
創造神ラージャマウリが水戸映画祭に帰ってくる!
最高濃度の映画体験を全身で浴びろ!
2021年/インド/179分/シネマスコープ/カラー/テルグ語・英語ほか/原題:RRR
監督・脚本:S. S. ラージャマウリ
原案:V. ヴィジャエーンドラ・プラサード
音楽:M. M. キーラヴァーニ
日本語字幕:藤井美佳 字幕監修:山田桂子
出演:NTR Jr. ラーム・チャラン アーリヤー・バット アジャイ・デーヴガン ほか
1920年──英国による非道な植民地支配が続いていたインドにおいて、インド解放運動に身を投じた実在の革命運動家、アッルーリ・シータラーマ・ラージュとコムラム・ビームをモデルにした壮大な物語。映画『イングロリアス・バスターズ』(2009年)から啓示を受け、史実上は出遭っていない二人がもし出会っていたらという発想を映画にしたと語っているのは、全世界に旋風を巻き起こし、日本でもロングラン&大ヒットとなった『バーフバリ』シリーズのS. S. ラージャマウリ監督。
『RRR』は、米国の巨匠監督たちからも称賛され、劇中の楽曲『ナートゥ・ナートゥ Naatu Naatu』は、ゴールデン・グローブ賞&米国アカデミー賞で歌曲賞を受賞、ハリウッド批評家協会賞では、最優秀作品賞を受賞している(いずれもインド映画初)。
※前説あり・途中休憩10分 トーク終了予定17:25