第19回水戸短編映像祭
  会場:水戸芸術館ACM劇場


 オープニング上映
ショートショート セレクション
水戸在住・鈴木洋平監督最新作
TOKYO SKY STORY

上映作品

突如として出現した球体、
演劇的日常とSF的時空間をワープする超感覚


水戸在住・鈴木洋平監督の作品『丸』がね、スゴイことになっているのですよ! 北野武監督を世界に送りだしたトニー・レインズ氏に絶賛され、「NEW DIRECTORS NEW FILMS」(NY)、「バンクーバー国際映画祭」、「ウィーン国際映画祭」、「台北映画祭」(台湾)と世界中の映画祭で上映されているのです。満を持して水戸タンペンに登場。とにかくまずは目撃してください!!!

ストーリー
奇妙な形をした古い一軒家で父子心中未遂事件が発生。父親は銃で自殺、現場にいた次男とその恋人は事件以来、静止してしまう。その視線の先にあるものは「丸」。『2001年宇宙の旅』のモノリスのようにもの言わぬ謎の球体がもたらしたものは叡智ではなく静止? 記者・出口は独自に事件の調査を進めるが、不条理な世界に迷い込んでしまう……。

 

『丸』2014年/日本/89分
監督・脚本・編集:鈴木洋平
出演:飯田 芳、木原勝利、池田 将、金子紗里、軽部日登美、村上ROCKほか

『丸』facebookページ

予告編

ゲスト
鈴木洋平 鈴木 洋平/映画監督
1984年茨城県日立市出身、水戸市在住。 多摩美術大学映像演劇学科卒業。 過去作は第 5回 CO2 オープンコンペ部門入選作『空気に殺される』や『素人アワー』『橋の下の葬儀』など、ニッポンコネクション2010にて特集上映された。 『もの、物、者、もののけ』は調布映画祭2012奨励賞、よなご映像フェスティバル入選。長編デビュー作「丸(OW)」が、2015年年3月、ニューヨークで開かれた映画祭「New Directors/New Films」で上映。日本人監督作品の上映は4年ぶりの快挙。この映画祭は、スティーブン・スピルバーグなど世界的な映画監督の処女作品を発掘したことで知られる。
池田 将 池田 将(いけだ しょう)
1983年東京生まれ。東京造形大学デザイン学科映画専攻領域卒業後、株式会社エリアネットワークを経て、2008年映画「亀」にて劇場監督デビュー。2009年からは武蔵野美術大学映像学科非常勤講師を四年間務め、現在はサンディ株式会社代表取締役。ドキュメンタリックな演出の中に、フィクションへの飛躍をいかに配合できるか、映画表現として実践、試行。他の監督作品に『えび』(2005)『くらげ』(2006)『亀』(2008、劇場公開作)、『ツチノコに合掌』(2010)。『Voyage』(2014)。公開待機作品に『鳥居をくぐり抜けて風』(2015)。
飯田 芳 飯田 芳(いいだ かおる)
大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。インディーズから商業映画まで横断的に活動中。近年の参加作品として、「まほろ駅前狂騒曲」(大森立嗣監督)、「リバーズエッジ大川端探偵社」(大根仁監督)、「バンクーバーの朝日」(石井裕也監督)、「恋人たち」(橋口亮輔監督/今秋公開予定)。鈴木洋平監督とは「丸」の製作に続いて新作を準備中。
上野 修平 上野 修平(うえの しゅへい)/『丸』ラインプロデューサー
1987年8月27日 東京都出身。2006年、多摩美術大学映像演劇学科入学。学内制作の映像作品に出演したことがきっかけとなり、役者を始める。主な映画出演作品は『青春墓場?明日と一緒に歩くのだ?』(09年・奥田庸介監督)、『東京プレイボーイクラブ』(12年・奥田庸介監督)、『故郷の詩』(12年・嶺豪一監督)、『Miss ZOMBIE』(13年・SABU監督) 、『そして泥船はゆく』(13年・渡辺紘文監督)、『ジョーカー・ゲーム』(15年・入江悠監督)主な主演作品は『ニュータウンの青春』(11年・森岡龍監督)、『丸』(13年・鈴木洋平監督)、『神奈川芸術大学映像学科研究室』(14年・坂下雄一郎監督)。
  ※『丸』の上映に際して来場を予定していた今村左悶氏は事情により来場キャンセルとなりました。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。


 オープニング・シンポジウム
黒薔薇の館
水戸発映画のいまと可能性について語り合います。
水戸芸術館

震災直後の水戸で三宅唱監督『Playback』が撮影され、その後水戸で『不気味なものの肌に触れる』『ローリング』というインディペンデント映画が撮影された。そして今、水戸の監督による、水戸市民が出演する、水戸を描いた映画を水戸で撮るという新たなチャレンジが始まる―。これらの作品が、日本映画の現在にとってどういった意味があり得るのか?水戸という街に何をもたらすことになるのか?


◆登壇者
鈴木洋平[映画監督]
池田将[映画監督]
木滝和幸[『ローリング』プロデューサー]
平島悠三[NPO法人シネマパンチ代表]
磯崎 寛也[一般社団法人いばらき社会起業家協議会文化部部会長/NPO法人シネマパンチ理事]

 野外上映会 〜野外上映実行委員会 Presents〜バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
水戸芸術館タワーの下の特設大スクリーンで、迫力の映像体験!
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2

上映作品

「2015年」はバック・トゥ・ザ・フューチャー2の年! 
現実はどれくらい映画に近づいた?

今年の野外上映は2015年を舞台にした「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」をセレクト。あの頃想像していた未来はどんなものだったのでしょうか? 現実は映画の中の未来世界にどれくらい近づいたのでしょうか? 「未来は自分で変えられる」ということを教えてくれたマーティとドクとデロリアンが大スクリーンに帰ってくる!


『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』
原題:Back to the Future Part II 1989/
アメリカ/107分
監督:ロバート・ゼメキス
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイドほか

会場:水戸芸術館広場
小雨決行 ※荒天の場合は 20日に延期

※当日、水戸芸術館広場では、クラフトと音楽のイベント「あおぞらクラフトいち」が開催されています。合わせてお楽しみください。
http://www.aozora-craft-ichi.com/


 Aプログラム[第30回水戸映画祭企画]
自由が丘で
加瀬亮主演 × ホン・サンス監督 奇跡のコラボレーション!
自由が丘で

上映作品

この街を僕は いったりきたり。
恋も いったりきたり。
しみじみとした愛すべき物語。
宝物のような1本をあなたにお届けします。

自らホン・サンスファンを公言する加瀬亮。2012年の秋、来日していたホン・サンスとの対談がきっかけとなり『自由が丘で』は生まれた。

バラバラに なった手紙を軸に、韓国の鬼才ホン・サンスが描く「男と女」と「時間」についての考察。

いったりきたりする時間、英語と韓国語のぎこちない掛け合い、遊び心あふれる仕掛け――今まで以上に軽やかさを増し、『自由が丘で』は観る者の心も軽くする。

ストーリー
思いをよせる年上の韓国人女性クォン(ソ・ヨンファ)を追いかけて、ソウルへとやってきた男、モリ(加瀬亮)。しかし、彼女は見つからず、彼女に宛てた日記のような手紙を書き始める。彼女を探して、ソウルの街をいったりきたり。同じゲストハウスに泊まっているアメリカ帰りの男(キム・ウィソン)と仲良くなり、毎晩のように飲んで語らって。迷子になった犬をみつけたことで、カフェ<自由が丘>の女主人(ムン・ソリ)と急接近。ワインを飲んで良いムードに…。
路地の多い迷路のような街で、時間の迷路に迷い込むモリ。モリは彼女に会えるのだろうか?モリにとっての本当の幸せとは……?

 

2014年/韓国/67分
監督・脚本:ホン・サンス
出演:加瀬亮、ムン・ソリ、ソ・ヨンファ、キム・ウィソン、チョン・ウンチェ、ユン・ヨジョンほか

『自由が丘で』公式サイト

予告編


松井 宏 松井 宏/プロデューサー、映画批評、翻訳
1980年生まれ。雑誌「nobody」元編集委員。映画『Playback』『THE COCKPIT』(ともに三宅唱監督)、『5 windows eb/is』(瀬田なつき監督)などのプロデューサーを務める。訳書に『モンテ・ヘルマン語る〜悪魔を憐れむ詩』など。


 Bプログラム[第30回水戸映画祭企画]
グッド・ストライプス
Migratory Cinema Vol.3
Migratory(=渡り鳥)Cinemaと題してお届けする本プログラムでは、水戸短編出身の、精力的に活動を続ける監督の最新作を紹介。
グッド・ストライプス

上映作品

岨手由貴子監督・脚本、菊池亜希子・中島歩W主演作
第3弾は、結婚・妊娠を契機に家族や友人、元恋人等との関係の再考を迫られたカップルに菊池亜希子(『森崎書店の日々』『深夜食堂』)と中島歩(「花子とアン」)。

それぞれの過去・現在における葛藤に直面し、新たな受容を経て、小さな一歩を踏み出していく物語。結婚は決してドラマなどで はなく、離別・喪失そのものでもあるということ、さまざまなテーマが役者の視線や些細な表情によって浮かび上がります。

監督は第8回水戸短編映像祭コンペティション部門ノミネート、ぴあフィルムフェスティバルなど多数の受賞歴を誇り、近年注目を集めている岨手由貴子。結婚・出産という普遍的なテーマを女性独自の視点からゆるやかに描き、すばらしき平行線(=グッドストライプス)を提示してくれました。

ストーリー
自由奔放な文科系女子の緑と、優柔不断なおぼっちゃま男子の真生。長年の付き合いでマンネリ状態の2人に妊娠が
発覚して……。

2015年/日本/119分
監督・脚本:岨手由貴子、菊池亜希子・中島歩W主演作
出演:菊池亜希子、中島歩ほか

『グッド・ストライプス』公式サイト

予告編


 Cプログラム
ヒューマン・ハイウェイ
2014年トロント国際映画祭正式出品、日本初公開!
ジュラシックパーク

上映作品

ニール・ヤング監督・主演。廃棄物処理場で赤く光るDEVO、キッチンで狂うデニス・ホッパー……。アメリカの荒野で繰り広げられるA NUCLEAR COMEDY

ニール・ヤングは本映画をきっかけとしてDEVOのマーク・マザーズボウの助言と影響により、1979年のアルバム「RUST NEVER SLEEPS」を発表、当時台頭してきていたパンクロックへの共鳴を示すようなアルバムとなった。その中でも永遠に残る代表曲となったのが「Hey Hey, My My」。本作の劇中ではニール・ヤングとDEVOの面々がこの曲で激烈な演奏を見せている。

初公開は1982年だが、2014年トロント映画祭にて突如ディレクターズ・カット版が登場。ニール・ヤングが300万ドルの自己資金を投じ制作したインディペンデント作品が、めでたく日本初公開!

ストーリー
DEVOのメンバーが働いている廃棄処理場のある街がボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌えないほど放射能で汚染されている中、主人公の自動車修理工が夢の中でネイティヴ・アメリカンと一緒に歌いコンサートを開くが、最後は事故で地球が終わってしまう。


オリジナル:1982年
ディレクターズ・カット:2014年
アメリカ/80分
監督:バーナード・シェイキー(ニール・ヤング)
出演:ニール・ヤング、ディーン・ストックウェル、DEVOの面々(マーク・マザーズボウ、ジェラルド・V・キャセール、ロバート・マザーズボウ、ロバート・キャセール、アラン・マイヤース)、デニス・ホッパーほか

樋口泰人 樋口泰人/音楽・映画評論家
1957年山梨県生まれ。『キネマ旬報』『エスクァイア』『スイッチ』『スタジオボイス』などに批評やレビューを執筆。90年代は『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』の編集委員、その後編集長をへて、ビデオ、単行本、CDなどを製作・発売するレーベル「boid」を98年に設立した。04年から、東京・吉祥寺バウスシアターにて、音楽用のライヴ音響システムを使用しての爆音上映シリーズを企画・上映。08年より始まった「爆音映画祭」は全国的に展開中。著書に『映画は爆音でささやく』(boid)、『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)、編書に『ロスト・イン・アメリカ』(デジタルハリウッド)、『恐怖の映画史』(黒沢清、篠崎誠著/青土社)などがある。
松井 宏 松井 宏/プロデューサー、映画批評、翻訳
1980年生まれ。雑誌「nobody」元編集委員。映画『Playback』『THE COCKPIT』(ともに三宅唱監督)、『5 windows eb/is』(瀬田なつき監督)などのプロデューサーを務める。訳書に『モンテ・ヘルマン語る〜悪魔を憐れむ詩』など。
 Dプログラム[第30回水戸映画祭企画]
水曜どうでしょう
水戸短編映像祭初登場!
水曜どうでしょう

上映作品
最新作と人気NO.1企画を上映+腹を割って話す! 
ディレクター陣スペシャルトーク!


茨城藩士の皆様お待たせいたしました! 
ご存知『水曜どうでしょう』が水戸短編にやってきます!

『水曜どうでしょう』は、1996年に放送を開始したHTB北海道テレビ制作のローカル番組。

出演者:鈴井貴之・大泉洋、ディレクター:藤村忠寿・嬉野雅道の「どうでしょう班」が中心となり「低予算」「低姿勢」「低カロリー」の3低をモットーに、サイコロの目に従ってひたすら移動を繰り返す「サイコロ企画」、原付バイクで日本列島を横断するなど過酷な状況に追い込まれる企画の数々で、地方発番組としては異例のフォロワーを生み出し、大泉洋をはじめTEAM NACSは今や全国区で俳優としてTV、映画、CMにと活躍している。

2002年にレギュラー放送が終了し、不定期放送となった現在も各地で再放送され、どうでしょう藩士は日々全国に増殖中。

水戸短編では県内未放送となっていた2013年の最新作『初めてのアフリカ』 上映+藤村忠寿、嬉野雅道の両氏にお越し頂いてのディレクターズトークを開催します!どうでしょうの魅力がいっぱいに詰まったこのプログラム、お見逃しなく!


『初めてのアフリカ』2013年/日本/約45分
新作DVD第23弾発売記念・『対決列島』名場面ダイジェスト 2001年/日本/約20分

『水曜どうでしょう』公式サイト


大森研一
藤村忠寿/(ふじむら・ただひさ)
水曜どうでしょうチーフディレクター
‘65愛知県名古屋市生まれ。北大法学部卒業後、’90にHTBに入社。東京支社編成業務部業務デスクを経て‘95に制作部に。「水曜どうでしょう」の前身である「モザイクな夜」のディレクターとして活躍。‘96に同僚の嬉野雅道と共に「水曜どうでしょう」を立ち上げる。少ないスタッフ、低予算を逆手にとり、当時としては珍しかったデジタルビデオによる機動性のあるロケや、海外ロケにも果敢に挑戦。空前の「どうでしょう」ブームを生み出した。番組は2002年9月末で一旦ピリオドを打ったが、2003年3月からはDVD化を開始。2008年にHTB開局40周年スペシャルドラマ「歓喜の歌」、2009年にはスペシャルドラマ「ミエルヒ」、2012年「幸せハッピー」を制作。妻と1男・2女と札幌市で暮らす 趣味はルアーフィッシング(釣り場は、ニセコ・道東など)
嬉野雅道(うれしの・まさみち)/
水曜どうでしょうディレクター、デジカム撮影担当
‘59佐賀県生まれ。フリーのディレクターとして東京で活躍するも、札幌の暮らしに憧れ、‘96にHTBに転じ、「水曜どうでしょう」の立ち上げにディレクター兼デジカム撮影として参加。一大ブームの立役者となる。無類のカメラマニアとして知られ、ロケ先で撮った写真を写真展や2冊の写真集としても集大成している。 ドラマ「四国R−14」では脚本を、「水曜天幕團」では、原作を担当。藤村演出による一連のHTB制作のスペシャルドラマでは企画やプロデューサーも務めている。
聞き手
佐藤 央 佐藤 央(さとう ひさし)
1978年大阪府出身。法政大学卒業後、映画美学校に入学。冨永昌敬との二本立て映画『シャーリーの好色人生と転落人生』(08)の「シャーリーの好色人生」(水戸ロケ)を監督し全国公開される。『MISSING』(11)やオムニバス映画「3.11 明日」(11)で水戸短編映像祭に参加。現在は大阪に在住し、数多くの企業映像などを手がけている。


 Eプログラム
ローリング
冨永昌敬監督最新作「オール水戸ロケ」映画
全国を絶賛ローリング→水戸に凱旋上映!
私の男

上映作品

教え子たちよ、ありがとう。
ハレンチな私は、一からやり直します。


第5回水戸短編映像祭コンペティション部門グランプリを受賞後、『パビリオン山椒魚』『乱暴と待機』など抜群の映像センスで観客・批評家を魅了してきた冨永昌敬監督によるオリジナル長編映画が水戸の歓楽街・大工町を舞台に撮影された。主役の貫一に邦画界の期待を担う三浦貴大、キャバクラ嬢みはりに実力派若手女優・柳英里紗、元教師権藤に個性派俳優・川瀬陽太。この絶妙なトライアングルに、渡邊琢磨の音楽が世界の深淵を覗かせるかのように響く。
「おしぼり」は回収・洗浄されまた巻かれ、「ソーラーパネル」は太陽光エネルギーを循環させ、権藤の転落人生、映画自体の円環性…大小様々な「ローリング」がみるものをエロティックで奇妙でユーモラスな物語の渦に巻き込んでいく快作!

ストーリー
水戸のおしぼり業者で働く貫一は、10 年前学校内で盗撮事件を起こし行方をくらましていた元高校教師の権藤と再会する。権藤はかつての教え子たちにつかまり糾弾され面目を失い、さらに東京から連れて来ていたキャバクラ嬢みはりに貫一が一目惚れし権藤から奪ってしまう。一方かつて権藤の盗撮した動画に録画されたある人物に目を付けた貫一の悪友たちによって、芸能事務所を巻き込み思わぬ騒動へと発展していく……。


『ローリング』
2015年/日本/93分
監督・脚本・プロデューサー:冨永昌敬
出演:三浦貴大、柳英里紗、川瀬陽太ほか
音楽:渡邊 琢磨

『ローリング』公式サイト

予告編


冨永 昌敬 冨永 昌敬(とみなが まさのり)/映画監督
1975年、愛媛県生まれ。1999年、日本大学藝術学部映画学科卒業。卒業制作『ドルメン』が2000年のオーバーハウゼン国際短編映画祭にて審査員奨励賞を受賞。
続く『ビクーニャ』が02年の水戸短編映像祭グランプリを獲得。以後、実験的ホームメイド映画『亀虫』(03)、実験的リバーシブル映画『シャーリー・テンプル・ジャポン part2』(05)などが劇場公開され、短編映画作家としての地歩を固める。2006 年には、主演にオダギリジョーと香椎由宇を、音楽に菊地成孔を迎えた『パビリオン山椒魚』にて劇場用長編映画に進出。以後のおもな監督作品は『コンナオトナノオンナノコ』(07)、『シャーリーの好色人生と転落人生』(08)、『パンドラの匣』(09)、『乱暴と待機』『庭にお願い』(10)、『ア トムの足音が聞こえる』『目を閉じてギラギラ』(11)など。2015 年待望のオリジナル脚本作品『ローリング』が 公開。
柳英里紗 柳 英里紗/(やなぎ えりさ)俳優
1990年4月30日、ハワイ生まれ。『金髪の草原』(犬童一心監督:99)で映画デビュー。その後も、『明日があるさ THE MOVIE』(岩本仁志監督:02)、『神童』(萩生田宏治監督:06)、『天然コケッコー』(山下敦弘監督:07)、『あしたの私のつくり方』(市川準監督:07)、『ドモ又の死』(奥秀太郎監督:07)、『三本木農業高校、馬術部』(佐々部清監督:08)、『グーグーだって猫である』(犬童一心監督:08)、主演作『そうなんだ』(水藤友基監督:09)、『婚前特急』(前田弘二監督:11)、『星守る犬』(瀧本智行監督:11)、主演作『惑星のかけら』(吉田良子監督:11)などに出演。ドラマ出演作に『エアーズロック』(12:東名阪ネット6局)など。
川瀬陽太 川瀬 陽太 (かわせ ようた)/俳優
1969年札幌市生まれ。高校卒業後デザイン関係の仕事に就くために桑沢デザイン研究所へ入学。卒業後、主に映像関係の仕事を経て俳優に転身。当初、自主制作映画の助監督の仕事を中心に活動していたが、たまたま 参加していた福居ショウジン監督の自主映画『RUBBER'S LOVER』が資金的な行き詰まり状態になり、監督から主演を命じられたことが役者への転身のきっかけとなる。結局この作品がそのままデビュー作となる。この後、福間健二監督の『急にたどりついてしまう』に出演。この映画の制作に参加していたスタッフの多くがたまたまピンク映画出身であったため、瀬々敬久監督をはじめとしたピンク映画の関係者と交流を深め、その後多くのピンク作品に参加するきっかけとなる。現在は一般映画やテレビ分野へ進出し、その個性的な演技で注目を集めている。映画作品では瀬々敬久監督とのコンビが有名。

 Fプログラム
日本映画の若き煽動者 染谷将太特ソレダケ that's it集上映
私の男

上映作品

石井岳龍×bloodthirsty butchers 執念が生み出した、最狂の融合作

『狂い咲きサンダーロード』(’80)『爆裂都市BIRST CITY』(’82)などの衝撃的作品で一躍映画界の革命児となった石井岳龍(=石井聰亙)監督が、『ELECTRIC DRAGON 80000V』以来14年ぶりにロック映画に帰還。

全編を貫くのはロックバンド、ブラッドサースティ・ブッチャーズの音楽。リーダー吉村秀樹の依頼でライブ映像を軸にドラマを絡めるロック映画として製作準備が進められていたが、2013年クランクイン直前に吉村が急逝。石井監督がまったく新しいストーリーを書き上げ本作は完成された。

主演は『ヒミズ』『WOOD JOB』『寄生獣』など映画界からオファーがやまない染谷将太。本作では狂気と熱量をもって闘い、疾走し、倒れ、また起き上がる。

なお本企画では染谷将太によるシークレット作品も併映予定!

ストーリー
戸籍を奪われアンダーグラウンドでもがく大黒砂真男-ダイコクサマオ-(染谷将太)は裏社会の調達屋 恵比寿大吉-エビスダイキチ-(渋川清彦)のコインロッカーを破壊。そこには予期せぬモノが入っていた。


2015年/日本/カラー/
1:1.85/3ch/110分
監督・脚本:石井岳龍
出演:染谷将太、水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳/綾野剛
楽曲:bloodthirsty butchers 脚本:いながききよたか
製作:『ソレダケ / that’s it』製作委員会
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン

『ソレダケ that's it』公式サイト

予告編


染谷将太 染谷将太(そめたに しょうた)/俳優
1992年生まれ。東京都出身。9歳より子役として数々の映画やドラマに出演する。2009年に冨永昌敬監督作『パンドラの匣』で長編映画初主演を果たす。2011年に第68回ヴェネツィア国際映画祭に出品された園子温監督作品『ヒミズ』で、共演の二階堂ふみと共に最優秀新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。2012年『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』で、第66回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。その他の出演作に『ALWAYS三丁目の夕日'64』(12)、『悪の教典』(12)、『千年の愉楽』(13)、『脳男』(13)、『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(13)など。 『清須会議』(2013年)、『永遠の0』(2013年)、『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』(2014年)ストレイヤーズ・クロニクル(2015年)、『映画 みんな!エスパーだよ!』(2015年)、2015年10月には『先生と迷い猫』、『バクマン。』などが公開予定。
渋川清彦 渋川清彦(しぶかわ きよひこ)/俳優
1974年、群馬県渋川市出身。モデル活動を経て豊田利晃監督の『ポルノスター』(98)で映画デビュー。近年の主な出演映画は『Playback』(12)『俺俺』(13)『クローズEXPLODE』、 『そして泥船はゆく』(14)など。2015年は『チョコリエッタ』『ジョーカー・ゲーム』『深夜食堂』『ソレダケ /that 's it』 『極道大戦争』『ラブ&ピース』『お盆の弟』『コントロール・オブ・バイオレンス』 など公開作が相次ぐ。
また、2011年より地元渋川市の観光大使を務める一方、サイコビリーバンド"DTKINZ ドトキンズのドラムとしても活動。 舞台情報としまして11月横浜赤レンガ倉庫にて豊田利晃監督演出『怪獣の教え』が公演予定。