: : : 水戸短編映像祭 公式ホームページ : : :

第9回水戸短編映像祭
2005年9月17,18,19日
会場:水戸芸術館ACM劇場


オープニング招待作品「亀は意外と速く泳ぐ」
2005年・日本・90分
監督・脚本:三木聡
出演:上野樹里/蒼井優/岩松了/ふせえり/伊武雅刀/森下能幸/松岡俊介/水橋研二 ほか

夫が海外赴任中の片倉スズメ(上野樹里)は、ペットの亀と単調な日々を送っている。幼なじみのクジャク(蒼井優)は、大胆でスケールの大きい女なのに・・・。スズメは自分の平凡さを嘆いていたある日、スパイ募集の張り紙を見つける。思わず連絡してしまったスズメを待ちかまえていたのは、ある国のスパイだという夫婦、シズオ(岩松了)とエツコ(ふせえり)。ムリヤリ、活動資金500万円を渡されたスズメは“目立たないように平凡でいること”を強要される。
(C)WILCO Co.,Ltd.

三木 聡(みき さとし)/監督

1961年8月9日、神奈川県生まれ。構成作家として、「ダウンタウンのごっつええ感じ」「笑う犬の生活」「TV’S・HIGH」「トリビアの泉」など、多くの伝説的なテレビ番組に関わる。また、作・演出家として2000年までシティボーイズ(大竹まこと・きたろう・斉木しげる)のライブを手掛け、昨今は監督として、ドラマや映画の演出もこなしている。「演技者。〜いい感じに電気が消える家〜」などで見せた、一見無駄に見えるエピソードやセリフを積み重ね、それを絶妙なバランスで重要なストーリーにしていく演出スタイルは都会的なお洒落さとセンスの良い笑いを見事に兼ねそなえている。『イン・ザ・プール』と本作が連続して劇場公開となる今年、最も期待のおける監督の一人である。



招待上映部門「涙がでる」
2005年・韓国・29分
監督・脚本:イ・ジュンヒョン
出演:リュ・シウォン/ソ・ユジン/ユ・スンホ/コ・ジュヨン ほか
音楽:SONYA「涙がでる」
ドラマ「美しき日々」「真実」などに出演し、日本でも絶大な人気を誇る、リュ・シウォンが主演する音楽ドラマ。韓国で人気の歌手・SONYAの3rdアルバムに収録されている「涙がでる」の世界観を監督のイ・ジュンヒョンが見事に再現。完成した本作は、今秋のDVD発売を前に先行上映!さらに、韓国エンタメをこよなく愛するナビゲーター・田代親世氏をゲストに迎えトークを展開。単なるブームに終わらない“韓流”の魅力に迫ります。
(C)DMent

田代 親世(たしろ ちかよ)

静岡県出身。韓国エンターテイメントナビゲーター・ライター・元 岩手放送アナウンサー
番組ナビゲーターを始め、韓国ドラマ・映画に関してのコメンテーター活動、韓流イベントでの司会のほか、新聞、雑誌、テレビなど幅広い媒体で韓国エンターテイメント・ナビゲーターの第一人者として活躍中。主な著書に「韓国はドラマチック」「韓国はドラマチック2」(東洋経済新報社)「韓国ドラマ&シネマ ベストナビ」(田代親世・ 春江共著)など執筆多数。



招待上映部門「female」 R-18

2005年・日本・118分  
監督:篠原哲雄、廣木隆一、松尾スズキ、西川美和、塚本晋也
出演:長谷川京子/大塚ちひろ/高岡早紀/大塚寧々/石田えり ほか

コンピレーション・ショートフィルム『Jam Films』シリーズの第4弾。今回は「女性とエロス」をテーマに、人気女性作家5人の書き下ろし小説を気鋭の映画監督たちが映像化する、という試み。年齢も境遇も様々な女性たちの心のひだと明日に向かう気持ちを、時にエロティックに、時にさわやかに、時にコミカルに描いている。原作・唯川恵×監督・松尾スズキ×主演・高岡早紀による「夜の舌先」は、監督の昨年のデビュー作『恋の門』以上の傑作との声も。女性強し!と言われて久しい今、本当の「女」を見直す時期なのかもしれない。



特別企画上映「シラレゾGP2」

昔から「百聞は一見に如かず」といわれている通り、伝わる情報量の多さなら、聴くより観るのが一番。だから、多くの人たちに何かを伝えようとすると個人や団体は、効果的なPRの手段としてこぞって映像を発信している状況がある。しかし真面目に作られたはずだった映像達は、当人達をよそに笑える映像になっていることがしばしばある。つっこみをいれながら上映・進行し、シラレザル映像にスポットを当てる企画Part2。

昨年に上映された映像より、社会問題篇「葬送の自由を守る会」(上)
日本を襲う危機篇「平成関東大地震 篇」(下)

リリー・フランキー/イラストレーター

1963年、福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒業。
現在、自作の絵本をアニメ化した「おでんくん」が放送中。(NHK教育テレビにて毎週金曜日)
初めての長篇「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」発売中。
J-WAVE「TR2」WEDNESDAYナビゲーター(毎週水曜日26:00〜28:00)
[公式HP]http://www.lilyfranky.com
山田 広野(やまだひろの)/活弁監督

自作の映画に自らが活弁をつける現在のスタイルを98年より確立。01年中野武蔵野ホールにてレイトショーを行い、戦後初の活弁映画7日間連続上映という記録を打ち立てる。以後テアトル新宿における前人未到のオールナイト活弁上映の立ち見興業を経て、満員御礼が恒例に。
タシロアキラ/ライター

[シラレゾ]の発見者でもある、教育系出版物で活躍するライター。「シラレゾ〜知られざる映像、そのレゾンデートル〜」をピクトアップ誌に連載執筆中。ドラえもんの好きなエピソードは「台風のフー子」。



招待上映部門「湘南瓦屋根物語」
2002・2005年・日本・90分
監督:笠木 望
出演:菅谷 梨沙子、加藤 紀子 ほか

制作:エス・エス・エム
製作協力:アップフロントエージェンシー・テレビ東京
     テレビ東京ミュージック
製作著作:アップフロントワークス
湘南において昔ながらに営まれる瓦屋根専門店「鈴木工務店」を舞台に、職人気質の頑固親父、その貞淑な妻、ファンタジー小説家の長女、職人修行中の長男、居候中の弟子、そしてひょんなことからそこに居候することになった姪っ子の詩子によって繰り広げられる、異様で猟奇的、そしてハートフルな家族ドラマ。2002年のテレビ放送当時(テレビ東京:美少女日記)、テレビとは思えない挑戦的な内容がカルトな話題を呼び、常にDVD化が望まれ続け、それが今秋実現する。
(C)アップフロントワークス

笠木 望(かさぎ のぞみ)/監督

自主制作作品『きみのジャージはどこ』が水戸短編映像祭に入選したのをきっかけに映像の世界へ。02年には佐藤佐吉とタッグを組んで撮り上げた驚愕のホラー映画『スワンズソング』で劇場デビューを飾る。今冬公開の『東京ゾンビ』の監督補を勤めた後、『湘南瓦屋根物語』の特別編『元祖・湘南瓦屋根物語』を監督する。
菅谷 梨沙子(すがや りさこ)/Berryz工房

平成6年4月4日生まれ 小学5年生 A型
[Berryz工房]
ハロー!プロジェクト・キッズの中から、8人をスターティングメンバーとし、“新ボーカルグループ”『Berryz 工房』が誕生した。2004年3月3日ひなまつりの日にデビュー。
(C)アップフロントワークス



特別企画上映「キズナドラマ」 山下淳弘×THE BACK HORN トークイベント
2005年・日本・21分
監督・脚本:山下 敦弘
出演:柄本 佑、板谷由夏、山本浩司 ほか

地方から上京してきた18歳の学生、頭師謙一郎の何気ない日常、東京という都会にありそうな風景をつづったドラマ。そして表出されてゆくいくつかの“キズナ”・・・。THE BACK HORNの楽曲「キズナソング」をモチーフにした3.5分×6話のオムニバス・ショート・ストーリー。

■キズナドラマ ・商品番号:VIZF-40
 発売:ビクターエンタテインメント(株)

山下 敦弘(やました のぶひろ)/監督

76年愛知県生まれ。99年大阪芸術大学の卒業制作として、初の長編『どんてん生活』を完成させ、00年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のオフシアター部門でグランプリを受賞。その後『ばかの箱船』『リアリズムの宿』『くりいむレモン』を制作。現在、最新作の『リンダ リンダ リンダ』が公開中。
THE BACK HORN 山田将司(Vocal),菅波栄純(Guitar),岡峰光舟(Bass),松田晋二(Drums)

1998年結成。一度見るとあまりの衝撃に心掻き毟られるそのライブ。日本では<FUJI ROCK FESTIVAL>をはじめ数多くのロックフェスティバルを席捲。日本語詞にこだわり、その卓越した表現力は多くのクリエーターに支持され、2003年黒沢清監督『アカルイミライ』主題歌「未来」、2004年紀里谷和明監督『CASSHERN』挿入歌「レクイエム」を書き下ろし、コラボレートする。また、今年7月には台湾のロックフェスティバル<FORMOZ FESTIVAL>に出演。8月24日には、初のライブアルバムとなる「産声チェインソー」をリリース。
[公式HP]www.thebackhorn.com