Aプログラム『バトル・ロワイアル』+スペシャルトーク
〈水戸と映画〉
10月18日(土) 10:00~
1,500円
2000年公開時に〈社会現象〉を巻き起こした空前の大ヒット作!
混迷の時代を生きる私たちの心を打つ、いま再び必見の映画。

2000年/日本/113分/R15+
監督:深作欣二
原作:高見広春『バトル・ロワイアル』(幻冬舎文庫刊)
脚本:深作健太
出演:藤原竜也 前田亜季 山本太郎 栗山千明 塚本高史 高岡蒼佑 石川絵里 神谷涼 柴咲コウ 安藤政信 ビートたけし ほか
《中学生が無人島で殺しあう》という20世紀最大の問題小説をバイオレンス映画の巨匠〈深作欣二〉監督が最高傑作へ! 痛いほどの感動と驚愕の衝撃映像!! 日本中の若者達から圧倒的な支持と絶賛をよんだ新世紀エンタテインメント。
〈あらすじ〉
失業率の上昇と少年犯罪の増加に危機感を抱いた大人たちは、全国の中学3年生から無作為に選んだ1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるという「新世紀教育改革法(通称BR法)」を施行。この法律の対象となった42名の中学生たちは、修学旅行として無人島に連れてこられ、殺し合いを強制されることに……。
©2000「バトル・ロワイアル」製作委員会
【スタッフ・コメント】
深作欣二監督は水戸映画祭のはじまりに深く関係しています。1986年第1回水戸映画祭のゲストは深作監督でした。第40回の節目に映画祭の歩みを振り返るという意味でも、オープニングに深作欣二監督作品の上映を企画しました。
水戸は多くの映画人を輩出していますが、知名度や興行成績において群を抜く深作欣二監督。水戸映画祭では、これまでも深作作品をお届けしてきましたが、今年ほど深作欣二という稀有な監督について、しっかりと御紹介できるプログラムは実現出来ていませんでした。
深作作品と言えば『仁義なき戦い』シリーズが有名ですが、深作監督作品は本当に多様であり、晩年に手掛けた『バトル・ロワイアル』は、深作監督作品において最高興収を上げ、社会現象を引き起こした超話題作です。
鑑賞後には、実息の深作健太監督、映画史・時代劇研究家でもあり、深作欣二監督を取り上げた本も執筆されている春日太一さんをお招きし、水戸芸術館片山館長を交えてトーク・セッションを開催します。ぜひ、お見逃しなく!


片山杜秀[水戸芸術館館長]
1963年宮城県仙台市生まれ。評論家。慶應義塾大学法学部教授。
2008年『音盤考現学』および『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞を受賞。2012年『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞。
著書に『大楽必易―わたくしの伊福部昭伝―』『見果てぬ日本―司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦』『尊皇攘夷―水戸学の四百年―』『平成精神史』など。NHK-FM「クラシックの迷宮」のパーソナリティを務めている。
2012年から吉田秀和賞審査委員。2023年から水戸市芸術振興財団理事。2024年水戸芸術館館長に就任。

深作健太[映画監督]
演出家・映画監督。父は深作欣二。
2000年、映画『バトル・ロワイアル』で脚本・プロデューサーとしてデビュー。
2003年、撮影中に逝去した父に代わって監督デビュー。
以降、演劇やオペラ、TVドラマなど、多彩なジャンルを演出。
主な映画作品に『僕たちは世界を変えることができない』(2011)
主な演劇作品に『音楽劇 夜のピクニック』(2016)、『フェードラー炎の中でー』(2025)ほか。

春日太一[映画史・時代劇研究家]
1977年東京都出身。映画史時代劇研究家。『KAWADEムック 深作欣二 現場を生きた、仁義なき映画人生』(河出書房新社)にて27名の深作作品関係者にインタビュー。2024年に『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』(文藝春秋)で第55回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。深作監督と数多くの映画を作った脚本家・高田宏治氏のインタビュー本を準備中。