Aプログラム『あのこは貴族』9/11ゲスト追加!

A プログラム:13:30~1,500円
『あのこは貴族』

同じ空の下、私たちは違う階層セカイを生きている──。

あのこは貴族

2021年/日本/124分
監督・脚本:岨手由貴子
出演:門脇麦 水原希子 高良健吾 石橋静河 山下リオ ほか

東京に生まれ、箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。20代後半になり、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、順風満帆に思えたのだが…。一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に名門大学に入学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。幸一郎と大学の同期生であったことで、同じ東京で暮らしながら、別世界に生きる華子と出会うことになる。2人の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく──。 都会の異なる環境を生きる2人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描くシスターフッドムービーの新境地とも言える作品が誕生した。監督は初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で、新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子。20代後半から30代にかけて息苦しさを抱える女性たちが、軽やかに変化していく姿を、最後の青春譚として静かに紡いでゆく。 公開以来じわじわとロングラン上映を続けた話題の本作がいよいよ水戸映画祭にも登場です! 今回は、第8回水戸短編映像祭コンペティション部門入選監督でもある岨手監督をお招きしてたっぷりとお話をうかがいます。

ゲスト

岨手由貴子

岨手由貴子[映画監督]
1983年生まれ、長野県出身。大学在学中、篠原哲雄監督指導の元で制作した短編映画『コスプレイヤー』が第8回水戸短編映像祭、ぴあフィルムフェスティバル2005に入選。2008年、初の長編映画『マイム マイム』がぴあフィルムフェスティバル2008で準グランプリ、エンタテインメント賞を受賞。2009年には文化庁若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)に選出され、山中崇、綾野剛らを迎え、初の35mmフィルム作品『アンダーウェア・アフェア』を制作。菊池亜希子・中島歩を出演に迎えた『グッド・ストライプス』(15)で長編デビュー、新藤兼人賞金賞を受賞。本作が長編2本目となる。

鈴木涼美

鈴木涼美[文筆家]
1983年東京都生まれ。慶應大環境情報学部在学中にAVデビュー。東大大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』、『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』、『ニッポンのおじさん』など。

杉山ひこひこ

杉山ひこひこ[俳優]
1976年生まれ。静岡県出身。06年「エリ・エリ・レマサバクタニ」(青山真治監督)で商業映画デビュー。その後、映画、テレビ、舞台、CM、声優、歌など幅広く活動中。主な出演作に映画「シン・ゴジラ」(庵野秀明監督)、「三度目の殺人」(是枝裕和監督)、「亀虫」「素敵なダイナマイトスキャンダル」(冨永昌敬監督)、「キュクロプス」「滑走路」(大庭功陸監督) 、フジテレビ「彼女のウラ世界」などがある。


2021年09月04日 | Posted in 第36回水戸映画祭[2021] | | Comments Closed