C program『蒲田行進曲』
2020年10月10日(土)
C program:17:30~1,200円
『蒲田行進曲』35mmフィルム上映
19:20~19:50 トーク
<深作欣二監督生誕90周年企画>
深作欣二監督が水戸の地に生まれて90年、映画史に残る傑作『蒲田行進曲』が帰ってくる!
1982年/日本/109分
監督:深作欣二
脚本:つかこうへい
出演:松坂慶子/風間杜夫/平田満 ほか
東映京都撮影所(太秦)を使って角川と松竹が製作し松竹が配給……という前代未聞の体制で作られた。舞台で高評価だったつかこうへいの戯曲を深作欣二監督の手腕で「泣く、笑う、握る※」活劇人情コメディ映画に昇華し大ヒット。日本アカデミー賞、ブルーリボン賞、キネマ旬報ベストワンなど、その年の映画賞を総ナメに。深作自身のフィルモグラフィでも屈指の評価を得た。オリジナルは舞台劇だが元ネタは映画、しかも東映大部屋俳優を主人公にしたこの映画は、深作的「カツドウ屋讃歌」の一面も見せる。
見栄っぱりでケチで女にはだらしないが“役者としての華”のある銀ちゃん、彼をこよなく愛するしがない大部屋俳優のヤス、二人の間で揺れ動く女優の小夏。スター街道に乗りかかった銀ちゃんが、身籠った小夏と一緒になれとヤスに押し付ける。日に日にヤスに心が動いていく小夏。一方、銀ちゃんは仕事に行き詰まり失踪。ヤスは銀ちゃんを励ますため、見せ場である“階段落ち”シーンを志願、命を懸けた危険な撮影が近づく……
劇中で触れてはいないが、原作では松坂慶子が演じる小夏の実家は、なんと水戸!
※「握る」は「手に汗を握る」の意。
谷田部智章[いばらきフィルムコミッション]
1973年水戸市出身。水戸商業高校卒。水戸テアトル西友で勤務後、郵便局で働きながら2001年よりFMぱるるん映画番組を担
当。2003年よりエキストラやボランティアスタッフとして映画製作に参加。2008年『桜田門外ノ変』製作にあたり専属スタッフとなる。映画『天心』アシスタントプロデューサー。『永遠の0』の筑波海軍航空隊記念館にもかかわる。現在は茨城県フィルムコミッション推進室の職員として勤務し310+1シネマプロジェクトにも参加。県内各地で映画講座の講師も務める。深作欣二監督の地元敬愛研究人。