Program E『きみの鳥はうたえる』『ムーンライト下落合』

10月7日(土)

Program E:14:00~1,500円
『きみの鳥はうたえる』
『ムーンライト下落合』

『きみの鳥はうたえる』

函館の夏、まだ何ものでもない僕たち3人はいつも一緒だった──
佐藤泰志の原作をもとに、若手実力派俳優と新鋭監督がつくりだした、今を生きる私たちのための青春映画。

2018年/日本/106分
監督・脚本:三宅唱
出演:柄本佑/石橋静河/染谷将太/足立智充/渡辺真起子/萩原聖人ほか
原作:佐藤泰志(『きみの鳥はうたえる』)/ 音楽:Hi’Spec

震災直後の水戸で撮影された映画『Playback』(2012)の三宅唱監督が最新作で水戸に帰ってきます!『海炭市叙景』(2010)、『そこのみにて光輝く』(2014)、『オーバー・フェンス』(2016)に続く、佐藤泰志の小説の映画化4作目。原作の骨格はそのままに、舞台を東京から函館へ移し、現代の物語として大胆に翻案。語り手である「僕」に柄本佑、同居する友人・静雄に染谷将太と、若手実力派俳優を起用。空虚に生きる「僕」の感情が溢れ出すシーン!ふたりの間を行き来する佐知子に『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017)で数多くの賞を獲得した石橋静河。透明感あふれる瑞々しさと芯の強さが共存する飾らない魅力が輝く。ともに夜通し酒を飲み、踊り、笑いあう微妙なトライアングルの幸福で愛おしい束の間の日々を描く。

『ムーンライト下落合』

俳優の柄本佑が監督した短編作品『ムーンライト下落合』

2017年/日本/30分
監督・脚色・編集:柄本佑
出演:加瀬亮/宇野祥平

原作は、劇団「東京乾電池」に所属する作家・加藤一浩による短編戯曲。これまでも何本か短編映画をつくってきた柄本佑がその原作戯曲を気に入り映画化。
ひとつの部屋のなかで、深夜の数時間を過ごす男ふたりによる会話劇で、ふたりの登場人物には、柄本が以前から親交があり、尊敬する俳優でもある加瀬亮と宇野祥平。スタッフには俳優で同じく監督作もある森岡龍、柄本主演映画『きみの鳥はうたえる』(2018年9月1日公開)監督の三宅唱や撮影の四宮秀俊などが参加。友人たちと一緒に作った短編映画です。

ゲスト

三宅唱三宅唱[映画監督]
1984年生まれ。北海道札幌市出身。一橋大学社会学部卒業、映画美学校フィクション・コース初等科修了。2010年初長編『やくたたず』ののち、2012年、ほぼ全編水戸市内で撮影をした『Playback』(劇場公開第1作)を監督。同作は第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品されたほか、第27高崎映画祭新進監督グランプリ、第22回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞した。2014年、愛知芸術文化センター製作による音楽ドキュメンタリー作品『THE COCKPIT』を発表、第37回国際ドキュメンタリー映画祭シネマ・デュ・レエル新人監督部門に正式出品されたほか、第15回ニッポン・コネクションではニッポン・ビジョンズ部門審査員賞を受賞。2017年、時代劇専門チャンネル・日本映画専門チャンネルのオリジナル作品『密使と番人』を監督。2018年には山口情報芸術センター(YCAM)にてビデオインスタレーション作品「ワールドツアー」と映画『ワイルドツアー』(2019年公開予定)を製作した。その他にビデオダイアリー「無言日記」シリーズ(2014年~)、建築家・鈴木了二との共同監督作品『物質試行58 A RETURN OF BRUNO TAUT 2016』など。

松井宏松井宏[プロデューサー]
1980年愛知県生まれ。映画プロデューサー、批評、翻訳。雑誌「NOBODY」元編集委員。プロデュース作品として三宅唱監督『Playback』(2012年)、『THE COCKPIT』(2014年)、『きみの鳥はうたえる』(2018年)や、『5 windows eb/is』(2015年/瀬田なつき監督)、『ムーンライト下落合』(2017年/柄本佑監督)など。訳書に『モンテ・ヘルマン語る~悪魔を憐れむ詩』など。

ほかゲスト調整中


2018年08月11日 | Posted in 第33回水戸映画祭[2018], 過去のプログラム | | Comments Closed