第40回水戸映画祭プログラム概要(2025)

映画の記憶、未来への鼓動。 ~これまでもこれからも、映画と共に、水戸。~

 映画誕生130年、昭和100年、戦後80年にあたる2025年。水戸映画祭は第40回を迎えます。水戸映画祭は、1986年10月18日に旧水戸市民会館にて第1回目が開催されました。当時の市民団体、水戸映評会が主体となり、水戸映画祭実行委員会が組織され、その後も実施スタイルや形態は変えながらも、市民の手により企画、運営されてきた映画祭です。
 映画や映像を観る環境が多様化する現代においても、みんなで映画を観る豊かさには変わらない価値があると信じて、第40回水戸映画祭を開催します。
 ※今年はジャンル・テーマも設けてみました。

日程:2025年10月18日(土)・ 19日(日)・ 25日(土)・ 26日(日)

会場:水戸芸術館 ACM劇場Google Mapアクセスチケット

プレイベント◆第40回水戸映画祭記念「水戸野外映画上映会2025」

日時:2025年9月14日(日)& 15日(月祝)
開場 15:30 上映開始 18:00 ※小雨決行 荒天中止

9月14日(日)『ハリー・ポッターと賢者の石』(終映予定20:35)
9月15日(月祝) 『ロボット・ドリームズ』(終映予定19:45)

主催:水戸クリエイティヴウィーク実行委員会
共催:NPO法人シネマパンチ 水戸映画祭実行委員会 (公財)水戸市芸術振興財団
協力:茨城映画センター K5 ART DESIGN OFFICE
企画:310+1シネマプロジェクト

詳しくは、こちら!

10月18日(土) スペシャルプログラム「深作欣二特集」

水戸出身の日本映画界の巨匠・深作欣二監督が活劇映画に込めた思いに迫る特集企画

A プログラム〈水戸と映画〉 10:00~
『バトル・ロワイアル』

1,500円

2000年公開時に〈社会現象〉を巻き起こした空前の大ヒット作!
混迷の時代を生きる私たちの心を打つ、いま再び必見の映画。

2000年/日本/113分/R15+
監督:深作欣二
原作:高見広春『バトル・ロワイアル』(幻冬舎文庫刊)
脚本:深作健太
出演:藤原竜也 前田亜季 山本太郎 栗山千明 塚本高史 高岡蒼佑 石川絵里 神谷涼 柴咲コウ 安藤政信 ビートたけし ほか

トーク ゲスト:
片山杜秀[水戸芸術館館長]
深作健太[映画監督]
春日太一[映画史・時代劇研究家]

B プログラム〈水戸と映画〉 13:30~
『映画は戦場だ 深作欣二 in「バトル・ロワイアル」』【特別上映】

1,500円

徹底検証! 仁義なき映画術のすべて。
『バトル・ロワイアル』メイキング・ドキュメンタリー 史上初の公式上映

2001年/日本/223分
構成・演出・撮影・編集:浦谷年良
出演:深作欣二 藤原竜也 前田亜季 山本太郎 栗山千明 塚本高史 高岡蒼佑 石川絵里 神谷涼 柴咲コウ 安藤政信 ビートたけし ほか 『バトル・ロワイアル』スタッフたち

トーク ゲスト:深作健太[映画監督]

10月19日(日)

C プログラム〈水戸短編コネクション〉 11:00~
『敵』

1,500円

日本文学界最後の巨人・筒井康隆による老人文学の傑作『敵』に『桐島、部活 やめるってよ』『騙し絵の牙』の吉田大八が挑む。
俳優歴50年を迎える長塚京三が、12年ぶりに映画主演を務め、熟練のスタッフと俳優たちが紡ぐ、人生最期の「讃歌」。

2023年/日本/108分
脚本・監督:吉田大八
原作:筒井康隆『敵』(新潮文庫刊)
撮影:四宮秀俊
音楽:千葉広樹
フードスタイリスト:飯島奈美
出演:長塚京三 瀧内公美 河合優実 黒沢あすか 中島歩 カトウシンスケ 髙畑遊 二瓶鮫一 髙橋洋 唯野未歩子 戸田昌宏 松永大輔 松尾諭 松尾貴史

トーク ゲスト:
長塚京三[俳優]
吉田大八[映画監督]

D プログラム〈水戸短編コネクション〉 13:50~
『ぶぶ漬けどうどす』

1,500円

すべての人を翻弄する街・京都。
その深い迷宮の奥の奥まで描くシニカルコメディ
見たら最後、京都へ行くのが怖くなる!?

2025年/日本/96分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
監督:冨永昌敬
企画・脚本:アサダアツシ
音楽:高良久美子 芳垣安洋
出演:深川麻衣 小野寺ずる 片岡礼子 大友律 若葉竜也 山下知子 森レイ子 幸野紘子 守屋えみ 尾本貴史 遠藤隆太 松尾貴史 豊原功補 室井滋

トーク ゲスト: 冨永昌敬[映画監督]

E プログラム〈記憶を巡る物語〉 16:30~
『BAUS 映画から船出した映画館』

1,500円

多くの観客と作り手に愛された文化の交差点〈吉祥寺バウスシアター〉と、時流に翻弄されながらも、その場所を守り続けた家族をめぐる約90年の物語。

2024年/日本/116分/ヨーロピアンビスタ
監督:甫木元空
原作:本田拓夫『吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記』(文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)
脚本:青山真治 甫木元空
音楽:大友良英
出演:染谷将太 峯田和伸 夏帆 渋谷そらじ 伊藤かれん 斉藤陽一郎 川瀬陽太 井手健介 吉岡睦雄 奥野瑛太 黒田大輔 テイ龍進 新井美羽 金田静奈 松田弘子 とよた真帆 光石研 橋本愛 鈴木慶一

トーク ゲスト: 染谷将太[俳優]

2025年10月25日(土)

F プログラム〈記憶を巡る物語〉 11:00~
『ルノワール』

1,500円

不完全な大人たちの孤独や痛みに触れる、11歳のひと夏。
うれしい、楽しい、寂しい、怖い。 そして、“哀しい”を知り、少女は大人になる。
第75回カンヌ国際映画祭、ある視点部門カメラドール特別賞を受賞した『PLAN 75』の早川千絵監督 最新作。

2025年/日本 フランス シンガポール フィリピン インドネシア カタール/122分/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/英題:RENOIR
監督・脚本:早川千絵
出演:鈴木唯 石田ひかり 中島歩 河合優実 坂東龍汰 リリー・フランキー Hana Hope 高梨琴乃 西原亜希 谷川昭一朗 宮下今日子 中村恩恵

トーク ゲスト:
鈴木唯[俳優]
早川千絵[映画監督]

G プログラム〈世界への扉〉 14:00~
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』

1,500円

それでも僕たちは この現実を変えたい
破壊される故郷を撮影し続けるパレスチナ人青年と、彼を支えるイスラエル人青年
敵同士だったはずの2人の“命がけの友情”が生んだ奇跡のドキュメンタリー

2024年/ノルウェー パレスチナ/アラビア語 ヘブライ語 英語/5.1ch/95分/原題:NO OTHER LAND
監督:バーセル・アドラー ユヴァル・アブラハーム ハムダーン・バラール ラヘル・ショール
日本語字幕:額賀深雪

トーク ゲスト: 高橋美香[写真家]

H プログラム〈世界への扉〉 16:40~
『土曜の午後に』

1,500円

日本人7人を含む22名が犠牲となったダッカ襲撃人質テロ事件を題材に
全編ワンカット撮影で描く緊迫のドラマ

2019年/バングラデシュ=ドイツ/デジタル/カラー/86分/ベンガル語・英語/日本語・英語字幕付き/原題:Shonibar Bikel・英題:Saturday Afternoon
2019年アジアフォーカス・福岡国際映画祭 熊本市賞受賞
監督・脚本:モストファ・サルワル・ファルキ
撮影:アジズ・ジャンバキエフ
音楽:バベル・アリン
美術:シハブ・ヌルン・ノビ
出演:ジャヒド・ハサン ポロムブロト・チャテルジー ヌストラ・イムロズ・ティシャ イヤド・フラニ

トーク ゲスト: 日下部尚徳[立教大学 異文化コミュニケーション学部 准教授]

10月26日(日)

日本映画が好き2025〈令和7年度 優秀映画鑑賞推進事業〉 11:00~
『幻の光』 35mmフィルム上映

500円

能登の雄大な自然を背景に、ひとりの女性の喪失と再生を描く。

1995年/日本/110分
監督:是枝裕和
原作:宮本輝『幻の光』(新潮文庫刊)
脚本:荻田芳久
撮影:中堀正夫
出演:江角マキコ 浅野忠信 大杉漣 木内みどり 柄本明 内藤剛志 ほか

令和7年度 優秀映画鑑賞推進事業 日本映画が好き2025
主催者:優秀映画鑑賞事業実行委員会/国立映画アーカイブ
特別協力:文化庁 一般社団法人日本映画製作者連盟 全国興行生活衛生同業組合連合会 松竹株式会社 東宝株式会社 東映株式会社 株式会社KADOKAWA

NFAJ 国立映画アーカイブ

I プログラム〈世界への扉〉 13:40~
『HAPPYEND』

1,500円

ありえるかもしれない未来を舞台に描く青春映画の新たなる金字塔が誕生!
世界中が求める新鋭・空音央 衝撃の長編劇映画デビュー作

2024年/日本 アメリカ/カラー/DCP/113分/5.1ch/1.85:1
監督・脚本:空音央
撮影:ビル・キルスタイン
美術:安宅紀史
音楽:リア・オユヤン・ルスリ
出演:栗原颯人 日高由起刀 林裕太 シナ・ペン ARAZI 祷キララ 中島歩 矢作マサル PUSHIM 渡辺真起子 佐野史郎 ほか

トーク ゲスト: 空音央[映画監督]

J プログラム〈short film spirits〉 16:40~
『冬の庭』『100年』『DUBHOUSE』

1,500円

「水戸短編映像祭」のSpiritsを彷彿とさせる至極の短編映像をお届け!

『冬の庭』 2024年/日本 フランス/31分/カラー/1.33
 第29回釜山国際映画祭 Asian Short Film Competition Sonje Award受賞
 脚本・監督・編集:エレオノール・マムディアン 松井宏
 撮影:四宮秀俊
 出演:アレクサンドラ・ブメキブ 飯田芳 モルテザ・マムディアン リナ・パスキエ 松井アレクシ

『100年』 2025年/1.85:1/30分
 監督:牧野貴
 音楽:渡邊琢磨

『DUBHOUSE』 2012年/16分/35mmFILM
 第9 回25FPS 国際映画祭グランプリ&審査員特別賞
 監督:七里圭 共同監督:鈴木了二
 撮影:七里圭 高橋哲也
 音楽:池田拓実

トーク ゲスト:
牧野貴[映画監督]
七里圭[映画監督]
ジャンル・テーマについて

 第40回水戸映画祭では、映画祭全体のテーマと共にジャンル・テーマを設け、プログラミングの意図と目的を観客の皆様と共有する試みに取り組んでみました。

〈水戸と映画〉
 水戸にゆかりのある映画人や映画作品を紹介することで、水戸の地で脈々と続いてきた映画文化を紹介するプログラムです。

〈水戸短編コネクション〉
 「短編映像」の価値に注目し1997年から2016年まで20回開催した水戸短編映像祭。水戸短編映像祭ゆかりの監督や映像作品の紹介をするプログラムです。

〈short film spirits〉
 自作映像配信、縦型動画の広がりからも見られるように、短尺映像作品がより身近になっている今、短編映像作品の実験性や精神性に注目するプログラムです。

〈記憶を巡る物語〉
 記憶は個人のアイデンティティを形成し、過去の経験を未来へとつなげる役割を果たします。人間の記憶の儚さや重要性、人生の意味を深く掘り下げる作品を紹介するプログラムです。

〈世界への扉〉
 映画は娯楽の顔を持つとともに、作られた国の社会状況や時代背景、作り手の価値観が深く刻み込まれています。映画を通して、世界の多様性と異文化にふれるプログラムです。

主催:NPO法人シネマパンチ公益財団法人 水戸市芸術振興財団 水戸映画祭実行委員会
共催:水戸市 水戸市教育委員会 一般社団法人水戸観光コンベンション協会 茨城新聞社 読売新聞水戸支局 朝日新聞水戸支局 協力:茨城映画センター 310+1シネマプロジェクト あまや座 ホテル水戸シルバーイン 株式会社ブックエース 株式会社パブリックアート


2025年08月04日 | Posted in 第40回水戸映画祭[2025] | タグ: , Comments Closed