Eプログラム『BAUS 映画から船出した映画館』

〈記憶を巡る物語〉

10月19日(日) 16:30~

 1,500円

多くの観客と作り手に愛された文化の交差点〈吉祥寺バウスシアター〉と、時流に翻弄されながらも、その場所を守り続けた家族をめぐる約90年の物語。

映画 BAUS 映画から船出した映画館

2024年/日本/116分/ヨーロピアンビスタ
監督:甫木元空
原作:本田拓夫『吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記』(文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)
脚本:青山真治 甫木元空
音楽:大友良英
出演:染谷将太 峯田和伸 夏帆 渋谷そらじ 伊藤かれん 斉藤陽一郎 川瀬陽太 井手健介 吉岡睦雄 奥野瑛太 黒田大輔 テイ龍進 新井美羽 金田静奈 松田弘子 とよた真帆 光石研 橋本愛 鈴木慶一

 映画上映だけに留まらず、演劇、音楽、落語……「おもしろいことはなんでもやる」という無謀なコンセプトを掲げ、多くの観客と作り手に愛されながら30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館“井の頭会館”がつくられ、1951年にはバウスシアターの前身となる“ムサシノ映画劇場”が誕生していた。
「映画館」という、ささやかでいてあらゆる人々に開かれた空間。本作ではそんな唯一無二の場所を舞台に、時流に翻弄されながらも娯楽を届け続けた家族の長い道のりを辿り、現在、そしてその先へと続く希望に満ちた「あした」を描き出す。

〈あらすじ〉
 1927年。活動写真に魅了され、「あした」を夢見て青森から上京したサネオとハジメは、ひょんなことから吉祥寺初の映画館“井の頭会館”で働き始める。
 兄・ハジメは活弁士、弟・サネオは社長として奮闘。
 劇場のさらなる発展を目指す二人だったが、戦争の足音がすぐそこまで迫っていた——。

【スタッフ・コメント】
 いっときのミニシアターブームから数十年。多くの劇場が消えては、また現れ、また消えてきました。そうした映画劇場史の中でも特異な存在感を示していた吉祥寺バウスシアターの一世紀近い変遷を、近代史の様々な出来事を背景に、先人の映画への情熱を体験する作品です。
 過去にも来水されている、主演の染谷将太さんも久しぶりに水戸を訪ねてくださいます。『べらぼう』の喜多川歌麿とは異なる染谷将太さんの「いま」を体感するためにもぜひ御来場ください!

ゲスト
俳優 染谷将太

染谷将太[俳優]
1992年9⽉3⽇⽣まれ、東京都出⾝。⼦役としてキャリアをスタートし、『パンドラの匣』(2009)で映画初主演。2011年に主演をつとめた『ヒミズ』では、第68回ヴェネチア国際映画祭で⽇本⼈初となるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞し、国内外から注⽬を集める。その後、⽇中合作映画『空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎』(2018)では主⼈公の空海を演じた。近年の主な出演映画は『きみの⿃はうたえる』(2018)、『最初の晩餐』(2019)、『初恋』(2020)、『怪物の⽊こり』(2023)、『陰陽師0』(2024)、『違国⽇記』(2024)、『劇場版ドクターX FINAL』(2024)、『はたらく細胞』(2024)、『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメン VS 悪魔軍団〜』(2024)、『BAUS 映画から船出した映画館』(2025)など多数。『⻯とそばかすの姫』(2021)、『すずめの⼾締まり』(2022)では声優として出演している。

映画 BAUS 映画から船出した映画館
映画 BAUS 映画から船出した映画館
映画 BAUS 映画から船出した映画館

2025年08月04日 | Posted in 第40回水戸映画祭[2025] | | Comments Closed