Cプログラム『敵』
〈水戸短編コネクション〉
10月19日(日) 11:00~
1,500円
日本文学界最後の巨人・筒井康隆による老人文学の傑作『敵』に『桐島、部活やめるってよ』『騙し絵の牙』の吉田大八が挑む。
俳優歴50年を迎える長塚京三が、12年ぶりに映画主演を務め、熟練のスタッフと俳優たちが紡ぐ、人生最期の「讃歌」。

2023年/日本/108分
脚本・監督:吉田大八
原作:筒井康隆『敵』(新潮文庫刊)
撮影:四宮秀俊
音楽:千葉広樹
フードスタイリスト:飯島奈美
出演:長塚京三 瀧内公美 河合優実 黒沢あすか 中島歩 カトウシンスケ 髙畑遊 二瓶鮫一 髙橋洋 唯野未歩子 戸田昌宏 松永大輔 松尾諭 松尾貴史
第37回東京国際映画祭3冠──東京グランプリ 最優秀男優賞・最優秀監督賞──受賞
全ての人に等しく訪れるであろう「敵」を見事なまでに映し出した、人生最期をどう締めくくるかを問う、心揺さぶる人間ドラマが誕生した。
〈あらすじ〉
妻に先立たれ、残された預金を計算し、人間関係を清算し、捨てきれない欲望と向き合いつつも、いつか来る終わりに向けて、慎ましやかに夢と現実の間を生きる元大学教授の清らかな暮らし。そんな平穏な暮らしのなかで「敵」はある日突然現れる。そして、じわりと近づいてくる。
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA
宣伝・配給:ハピネットファントム・スタジオ/ギークピクチュアズ
【スタッフ・コメント】
水戸短編映像祭との繋がりを振り返りながら選出するサブジャンルとして設定した〈水戸短編コネクション〉の一本は、かつて水戸短編映像祭のコンペティションの審査員をされていた吉田大八監督の作品をお届けします。吉田監督も久しぶりに来水いただき、さらには長塚京三さんも来場されます。既に映画を観たというかたも、ぜひ、お二人の生の声を聴きにお越しください!


長塚京三[俳優]
1945年生まれ、東京都出身。パリ大学ソルボンヌ在学中に、フランス映画『パリの中国人』(1974)でデビュー。以降、多くのドラマや映画に出演。『ザ・中学教師』(1992)、『ひき逃げファミリー』(1992)で第47回毎日映画コンクール男優主演賞を受賞、『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』(1997)では第21回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した。主な出演作に、ドラマ「金曜日の妻たちへ」(1984, 1985)シリーズ、「ナースのお仕事」シリーズ(1996, 1997, 2000)、大河ドラマ「篤姫」(2008)、「眩(くらら)~北斎の娘~」(2017)、映画『恋と花火と観覧車』(1997)、『笑う蛙』(2002)、『長い長い殺人』(2008)、『ぼくたちの家族』(2013)、『UMAMI』(2022)、『お終活再春!人生ラプソディ』(2024)などがある。

吉田大八[映画監督]
1963年生まれ、鹿児島県出身。大学卒業後はCMディレクターとして活動。数本の短編を経て、2007年、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で長編映画デビュー。第60回カンヌ国際映画祭批評家週間部門に招待された。『桐島、部活やめるってよ』(2012)で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞。『紙の月』(2014)は第27回東京国際映画祭観客賞、最優秀女優賞受賞。『羊の木』(2018)で第22回釜山国際映画祭キム・ジソク賞受賞。その他の作品に、『クヒオ大佐』(2009)、『パーマネント野ばら』(2010)、『美しい星』(2017)、『騙し絵の牙』(2021)がある。舞台に「ぬるい毒」(2013/脚本・演出)、「クヒオ大佐の妻」(2017/作・演出)、ドラマに「離婚なふたり」(2019)など。



