Fプログラム『白鍵と黒鍵の間に』【Special企画】上映+ゲストトーク+松丸契&魚返明未スペシャル・ライブ!!
10月6日(日)16:30~19:35
3,000円
銀座の“一夜”。鳴らされてしまった“あの曲”。
南と博。
二人のピアニストの人生が交錯し、運命が大きく狂い出す。
やがてあなたの人生も交わる一夜のジャズ・セッション
2023年/日本/94分/シネマスコープ/カラー
監督:冨永昌敬
脚本:冨永昌敬 高橋知由
音楽:魚返明未
原作:南博『白鍵と黒鍵の間に』(小学館文庫刊)
出演:池松壮亮 仲里依紗 森田剛 クリスタル・ケイ 松丸契 川瀬陽太 杉山ひこひこ 佐野史郎 洞口依子 松尾貴史 高橋和也
公式サイト:https://hakkentokokken.com/
舞台は昭和末期、夜の街・銀座。ジャズピアニスト志望の博(池松壮亮)は場末のキャバレーで謎の男(森田剛)にリクエストされ、「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏するが──。
原作は、南博がピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた青春の日々の回想録。主人公を、才能に溢れるが夢を見失っている「南」とジャズマンへの夢に邁進する「博」という二人の人物に分け、“3年”におよぶタイムラインをメビウスの輪のようにつながる“一夜”の物語へと大胆にアレンジ。池松壮亮が一人二役(三役?)で演じる。ジャズシーンにも精通する冨永監督によって、路上セッションから圧巻のライブシーン~小粋な“Nonchalant”まで耳福に満ちた、過去と未来、現実と幻想が入り乱れる狂騒の一夜が描かれた。
【スタッフ・コメント】
上映+トーク後には、本作に「K助」役で出演し、唯一無二な存在感を放った気鋭のサックス奏者・松丸契と、劇中音楽を担当した魚返明未によるスペシャル・ライブをセッティングしました! 映画のグルーヴ感そのままに、生の音楽を体感してください!
トーク
杉山ひこひこ[俳優]
1976年生まれ、静岡県出身。日本大学芸術学部在学中より自主映画製作を始め、同校出身の冨永昌敬、筧昌也、沖田修一、入江悠監督作品に多く出演。2006年『エリ・エリ・レマ・サバタクニ』で商業映画デビュー。その後、映画、テレビ、舞台、CM、声優、歌など幅広く活動中。近年の主な出演作に『ヘブンズストーリー』(2010)、『ランニング・オン・エンプティ』(2010)、『ローリング』(2015)、『三番目の殺人』(2017)、『二十六夜待ち』(2017)、『片袖の魚』(2021)、『夜を走る』(2022)、『さいはて』(2023)など。
冨永昌敬[映画監督]
1975年生まれ、愛媛県出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。現在は同大学講師も務める。
2000年、『ドルメン』がオーバーハウゼン国際短編映画祭にて審査員奨励賞を受賞。2002年『ビクーニャ』で水戸短編映像祭コンペティション部門グランプリ。おもな監督作に『亀虫』(2003)、『パビリオン山椒魚』(2006)、『パンドラの匣』(2009)、『乱暴と待機』(2010)、水戸発映画『ローリング』(2015)、『南瓜とマヨネーズ』(2017)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018)など。劇映画のほかドキュメンタリー、ドラマ、音楽映像など監督作品は多岐にわたる。本作に続き、オリジナル脚本、オダギリジョー主演のドラマ『ぼくの手を売ります』(FOD・Amazon)が配信されている。
ほか ゲスト鋭意調整中!
ライブ
松丸 契(Kei Matsumaru)[サックス奏者・作曲家]
1995年生まれ。パプアニューギニアの山奥にある人口数百人の村で育ち、高校卒業まで楽器を独学で習得。学びを深めるため2014年に渡米。バークリー音楽大学を卒業後2018年より日本へ拠点を移し、以来東京近辺を中心に様々なアーティストと共演や録音を重ねている。
2021年の東京都現代美術館「Christian Marclay Translating」展の一環として、ジム・オルーク率いるバンドでグラフィックスコア「To be continued」の演奏に参加。2022年に山口情報芸術センター(YCAM)で開催された人工知能等の技術を用いた石若駿+YCAMパフォーマンス公演「Echoes for unknown egos―発現しあう響きたち」に参加。
メンバーとしてSMTK(石若駿・マーティホロベック・細井徳太郎・松丸)で『SIREN
PROPAGANDA』など3作品をリリース、m°fe(高橋佑成・落合康介・松丸)で『不_?黎°pyro明//乱』をリリース。2020年に自身名義による1stアルバム『Nothing Unspoken Under the Sun』を発表。
2020年より90分のアコースティックな即興演奏を通して空間と時間と楽器と身体の関係性を探る『独奏』を活動の一環として開始。エレクトロニクスを使用したソロセットも頻繁に行っている。
バンド活動と並行して以下のアーティストと共演多数:石若、石橋英子、ジム・オルーク、山本達久、大友良英、岡田拓郎、Dos Monos、betcover!!、浦上想起、etc.
2022年秋に最新作『The Moon, Its Recollections Abstracted』をリリース。Apple Vinegar Music Award 2023 大賞受賞。映画『白鍵と黒鍵の間に』(2023年/監督:冨永昌敬)に役者として出演。
魚返明未(Ami Ogaeri)[ピアニスト・作曲家]
1991年東京都生まれ。4歳からピアノを始める。高校入学の際にモダンジャズ研究部に入部し、ジャズピアノに転向。 15年7月、ミニアルバム「Steep Slope」をタワーレコード限定リリース。16年8月、ファゴット奏者岡崎耕治氏のアルバムにて自作曲「二つの小品」を発表。17年3月に東京芸術大学音楽学部作曲科を卒業。2018年10月、初のフルアルバム「はしごを抱きしめる」をリリース。好評発売中。同年10月公開の映画『栞』(監督:榊原有佑)の音楽を担当。現在、竹村一哲グループ、.push(ドットプッシュ)など様々なバンドでライブ活動を展開している。また、映画音楽を中心にさまざまな分野での活動にも積極的に参加している。
2022年2月には同年代の人気ギタリスト井上銘とのデュオアルバム「魚返明未&井上銘」をリリース。また、2023年公開の話題のジャズ映画『白鍵と黒鍵の間に』の劇伴音楽を担当し、その白熱した演奏と楽曲センスが各方面から注目されている。
2024年4月24日、ニューアルバム「照らす」をリリース。