Dプログラム『ケイコ 目を澄ませて』
10月8日(日)11:00~12:391,500円
※上映のみ ゲスト・トーク無し
16mmフィルムから溢れ出す、街を漂う匂い、降り注ぐ光の粒、ケイコの心が軋む音。
観る者の心をつかんで離さない、感覚を研ぎ澄ます映画体験。
2022年/日本/99分/ヨーロピアンビスタ/カラー
監督:三宅唱 脚本:三宅唱 酒井雅秋
原案:小笠原恵子『負けないで!』(創出版)
撮影:月永雄太
出演:岸井ゆきの 三浦誠己 松浦慎一郎 佐藤緋美 中島ひろ子 仙道敦子 三浦友和 ほか
嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえない。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。母からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書きとめた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す……。
本作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て『きみの鳥はうたえる』(2018)の三宅唱が新たに生み出した物語。
主人公・ケイコを演じた岸井ゆきのは、厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開く。
【スタッフ・コメント】
三宅唱監督は、東日本大震災の爪痕がまだ残る水戸の街で『Playback』(2012)を撮影。その風景を鮮烈にモノクロ画面に刻み込んでくれました。それから十余年、世界を席巻する映画監督として大飛躍を遂げた三宅監督の傑作を水戸映画祭でも堪能してください。
〈第77回毎日映画コンクール 5部門受賞〉日本映画大賞、女優主演賞、監督賞、撮影賞、録音賞
〈第96回 キネマ旬報ベスト・テン 4部門受賞〉日本映画作品賞、主演女優賞、助演男優賞、読者選出日本映画監督賞
〈第46回 日本アカデミー賞〉最優秀主演女優賞 受賞
〈第65回ブルーリボン賞 2部門ノミネート〉作品賞、主演女優賞
〈第36回高崎映画祭〉最優秀作品賞、最優秀俳優賞受賞
〈第32回 日本映画批評家大賞〉監督賞 受賞
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