Eプログラム『MADE IN YAMATO』
10月9日(日)18:30~1,500円
YAMATOから生まれた5つのストーリー
2021年/日本/120分
Story 1『あの日、この日、その日』
監督・編集:山本英 出演:村上由規乃・山崎陽平・小川幹郎 ほか
Story 2『四つ目の眼』
監督・脚本・編集:冨永昌敬 出演:尾本貴史・福津健創・円井わん
Story 3『まき絵の冒険』
監督・脚本・編集:竹内里紗 出演:兵藤公美・堀夏子・加賀田玲・石山優太 ほか
Story 4『エリちゃんとクミちゃんの長く平凡な一日』
監督・脚本・編集:宮崎大祐 出演:柳英里紗・空美・本庄司・小川あん
Story 5『三月の光』
監督・構成・編集:清原惟 出演:小山薫子・石倉来輝・田中真琴・南辻史人 ほか
豊かな自然も特徴的な街並みもない、日本のどこにでもある街YAMATO。
5人の監督たちはそこに何を見たのか? あるいは見なかったのか?
当たり前の人々の当たり前の暮らしが風景につけた小さな滲みが今、世界に向けて広がり出す
神奈川県大和市。新幹線が走り東名高速が通り厚木基地に離着陸するジェット機が低空飛行する、どこでもなく、どこにでもつながっている街。そんな大和の地が5つの物語を作り上げた。
宮崎大祐[映画監督]
1980 年神奈川県生まれ。大和市在住。大学卒業後、映画美学校を経てフリーの助監督として活動しはじめる。2011 年、筒井武文監督『孤独な惑星』で脚本家デビューし、同年『夜が終わる場所』で映画監督デビュー。2016年には日米共同制作の『大和(カリフォルニア)』を発表。2017 年、シンガポール国際映画祭の企画により、初の大規模現代美術展「SPECTERS AND TOURISTS 亡霊たちと観光客」を開催。これに伴い、長編映画『TOURISM』をシンガポールとの共同制作で完成させた。2020 年に公開された『VIDEOPHOBIA』は映画芸術の年間ベストテン第6 位に選ばれた。
冨永昌敬[映画監督]
1975 年愛媛県生まれ。日本大学藝術学部映画学科の卒業制作『ドルメン』がオーバーハウゼン国際短編映画祭にて審査員奨励賞を受賞。2002 年の水戸短編映像祭にて『VICUNAS』がグランプリを獲得。『亀虫』『テトラポッド・レポート』などの短編で高い評価を集め、2006 年『パビリオン山椒魚』にて長編商業映画デビュー。近年の監督作品は『ローリング』、『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』、『南瓜とマヨネーズ』、『素敵なダイナマイトスキャンダル』など。
市役所で働くユキは退職する太田さんのために職員たちのビデオレターを撮っている。ある日の休日、ユキは友人の山崎とピクニックに出かける。何でもない特別な日を見つめる物語。
麻子は別居している父親にある人物を紹介するために、喫茶フロリダへ誘い出す。そこではその3人と彼らを取り巻く人々の過去や想いが錯綜し……。名物喫茶店を舞台に繰り広げられる奇妙な対話劇。
清掃員のまき絵は街中に貼られている同じステッカーに気付き、写真で収集を始める。一体それは何を意味しているのか。ある夜、中学の同級生に再会し、彼女の連絡先を書いた紙を渡される。まき絵の冒険が始まる。
バンド仲間のエリとクミはある日、タイムカプセルに入れるため、大和での生活の動画を撮り始める。その後訪れた恐竜レストランで、右目で見た世界と左目で見た世界の違いを語りはじめるエリ。二人は次第に両目の間の世界へと迷い込んでいく。
高校を卒業したばかりの莉奈は川辺に佇む。同級生の男がやってきて莉奈にしつこく付き纏うのだが、莉奈は相手にする気もない。「海に行きたい」と莉奈は言う。やってきたバイクに乗せてもらった莉奈は海に行けるのだろうか。